このサイトを閲覧するにあたっての注意事項は
はじめにをご覧ください
ちと風変わりなものをご紹介します。
始まりはtwitterで、「面白いもんあるでぇ」と言われて、ほうほう。
面白いやん!と購入に至ったものです(ウメさんありがとう)
ヴェポライザー、あるいはVapeは、前者であれば焦がさずにニコチンを美味しく摂取したい、後者はニコチンに限らず、様々なフレーバーのリキッドを試したいというのが目的で使用されてる方が多いと思いますが、
stonは2つのコンセプトで販売されたVapeであり、
・頭をシャキッとさせたい「Power」であればカフェインを
・頭をリラックスさせたい「Calm」であればGABAを
吸引するために作られています。
12/3のpm11:00にメッセージいただき、直ちにポチって、12/5の時点では既にデバイスは品切れ、12/6ではカートリッジすら品薄の状態ですから、いかにカフェイン依存の戦うサラリーマンが渇望していたか、見てとれます。
余談というか、個人的都合ですが、「ならコーヒー飲めよ」という当たり前のご意見については、自分は缶コーヒー飲むともれなく胃が気持ち悪くなって吐く、
そしてコーヒーとウェポラーザー併用すると口がウンコの匂いになるので接客業やってる手前なかなかコーヒー飲めないという都合があります(接客前に毎回歯を磨くの大変なんです)
さて、Ston。ブランドについて。
・本体の企画、販売元はBreather(ブレザー)株式会社
・Breatherの販売商品は今の所Stonのみ
・本体はMade in Korea
・カートリッジ製造は株式会社ジャパンメディカルベイプラボラトリーズ
・カートリッジはMade in Japan
元JTのエナジードリンク好きの社員が企業立ち上げてBreatherを作り、Stonを開発したとありますが、Impress Watchなどをみる限り「JT関連会社Breather」とありますので、完全独立ではないのかもしれません(株式の比率などは確認できませんでした)
JT自体は国と自治体と証券会社が株式を50%近く保有しているので、明確に国策によって左右される企業といってよく、その関連(?)会社がVapeの新製品を出したことはなかなか興味深く思えます。Ploomtechなんかもそうですし。
[外観]
Stonです。お洒落っすね。無印良品とかソニプラとかで売ってそう(今はPLAZAっていうんですね)
専用クレードルとかお洒落じゃないっすか。要らんところに金かけやがって。
見た目は河原の小石ですね。キャップはマグネット式になっています。カラーは白黒赤緑。
カートリッジをここに挿し込む。
尻にMicroUSB充電ポート。
カートリッジ接続するところ。
カートリッジは3本入りで、赤い方が「Power」、緑ぃのが「Calm」
Powerには「ミントフレーバーカートリッジ、カフェイン」
Calmには「ココナッツフレーバーカートリッジ、GABA」
とあります。
各3本入り。
カートリッジはシリコンゴムで保護されていますので、これを取り外して、
カートリッジのネジ側を、回転しながら本体に取り付けます。
よし吸うで。
[余談]
吸う前に水差すようですが、余談。Ston自体はやはりJTのPloomtechに使われていた技術が随所に見られ、まず接続方式が810接続、
今Vapeではほぼ510接続が使われていますが、Ploomtech互換デバイスなどでは810接続が残っているので、今後Ston互換デバイスが中華サイトなどで発売されることが予測されます。
変換アダプター使って810-mod使って吸おうと試みましたが、ミストが出ずにやたらとシューシューいって危険を感じたので、遊ぶのをやめました。
挿さるっちゃ、挿さるの図。
810アダプターも、はまるっちゃ、はまるの図。
810アダプター使ってペンタイプmod使って中のコイル焦がして泣くとか、アホっぽいので良い大人は純正で楽しんでください。
[喫味]
<Power>
カフェインが入っているというPower。喫味全体で言えば、一昔前のあんまり美味くないVapeリキッドのメンソール味。
これ吸ってシャキッとするかというと、特に。口さみしい時に吸ってもいいですが、今はずっと良いリキッドもVapeのPodシステムも出ているので、無理してこれ吸わなくてもいいかなぁという気がします。カートリッジも使い捨てなのでコスパが悪い。
そもそもVapeが不満でヴェポライザーに移行した自分なので、自分がstonをレビューすること自体が間違ってるんですが・・・
Stonで敢えて吸うことのメリットというと、今現在も散々にメディアで取り上げられているので、「それなんすか?」と聞かれた時に「例のJT(関連会社)が出した、カフェイン吸うやつですよ。」で怪しまれずに済むという点があります。
<Calm>
GABAが入っているという触れ込みのカートリッジです。GABAというのは「γアミノ酪酸」のことで、ストレス軽減効果があると言われていますが、いくつかの論文を参考にする限りだと、ストレス負荷前にGABAを摂取すると、ストレス緩和効果があるんじゃないの?みたいな話が出ています。
ただし、明らかにCalmに入っているGABAの量は少ないように思われるので(安全性への配慮)、多分気休め程度にしかなりません。
まして、国内外の論文調べる限り、GABAの経口摂取の論文は見つかっても、吸入摂取のデータはないんですよね。本家stonにも安全性試験は綿密に行ったという記事ありますが、有効性試験のデータはなさそうです。
で、効くか?という話なんですが、なにか口にくわえて吸っているので、気分は悪くはないという程度の安心感があります。GABA吸ってるからどうこうというのは体感できません。プラセボ程度の効果はあるかもしれません。
喫味は、ナッツ系で個人的には好みです。ただ、Vapeのリキッド探せばこれと同等かもっと美味しいやつはいくらでもあるので、あえてCalmにこだわる理由はないように思います。
[お値段]
Amazonですが現状、品薄プレミアで17,800円とかいうアホな価格になっています、この価格で買う価値はまるでありません。自分は6,600円で買いました。6,600円でも海外産のpodデバイス見ると割高に感じます。
カードリッジは定価1,980円で今でも買えます。すごい高いとは思いませんが、stonとPowerとCalmあわせて10,000円近く出す人たちの気が知れません。
そんなに物珍しいかね?Podデバイス?OrionとかCaliburnとかいくらでも良いのがあるのにね。
[さいごに]
さて、さんざんこき下ろしてきたというか、これ読んだ人に怒られるかもしれない内容なんですが、stonというものが世の中に出回ることに少し期待している部分があります。
まず、stonがニュースになり、「そういうものでカフェインを摂取するんだ」という認識が広がりますので、似たようなデバイスに対する偏見は少し緩和されるかも知れません。
そしてもう一つ。
先日PAX3がappストアから削除された件について記事を書きました。
アメリカ、中国、フィリピンの潮流を推測するに、今後日本においても電子タバコカテゴリの製品は法整備が進んでいって壊滅するのではないかと思っていたのですが、
国策に非常に近い場所にいるJT、そしてその関連会社がstonというデバイスを発売したことで、日本において電子タバコというものはそこまで世の中にとてつもなく毛嫌いされているわけではないのでは?と感じ始めました。
JTのPloomtechやらそれに近い場所にあるBreatherが直接ダメージを受けるような法整備が進んでいくのはちょっと考えづらいと感じています。
(ただ、これらも今後ユーザー側の良識に左右される部分が大いにあると思いますが)
日本の中でのiQOSやglo、Ploomtechを始めとする加熱式タバコ、電子タバコデバイスについては、世界から見た時に「日本ではタバコ市場にいおいて壮大な人体実験がなされている」という揶揄を見かけたりもしました。
Vape業界においても似たようなことが進んでいるのかも知れませんが、それが吉と出るか、凶と出るか。自分にはよくわかりませんね。
ともかく、stonの個人的な感想でした。
記 2019/12/6