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夏でないとやれないことがあったのですが、バタバタしていて8月も下旬を迎えました。
実験的にやりたいことがあったのですが、その一つ
・シャグのパウチは開封後にどれぐらいのペースで乾燥していくのか?
ということを検証していきたいと思います。
1ヶ月間の経過観察が終了しましたので、その結果を報告いたします。
< 実験材料 >
・IMCO ファインカットバニラ(このシャグにした意図は特にありません)
・湿度、温度ロガー
以上。
データロガーは一定時間室温に晒してStableな状態にします。
クーラーかかっている室内という条件ですね。夜間はクーラーを切ります。
未開封のパウチに
データロガー入れて、放置します。もちろんヒュミドールは入れません。
なるべく普通の使用条件に近づけるため、今後しばらくIMCOを吸って近日中にシャグレビューをする予定です。
この条件で約1ヶ月経過を観察し、パウチ内の湿度がどう変化するか様子を見ていこうと思います。
<湿度、温度データ 8/21〜8/28>
変化の激しい温度変化から。日中はガンガンにクーラーのかかっている部屋に置いてあるため、温度は22-28度で変化します。
そして湿度。スパイクがあるのはちょうどIMCOでシャグのレビューをしていた時期ですね。開封すると湿度が逃げ、密閉するとまた湿度が安定します。
データロガーを入れてからだいたい2日で湿度がStableになり、72%ぐらいを維持し始めます。そして7日経った現在は驚くほどに一定して72%ちょっとを維持しています。
7日ぐらいでは全く乾燥しないということですね。
安定しています。
長期経過についてみていきます。
データロガーが21日分の温度・湿度しかグラフ化してくれないので(エクセルでグラフとか面倒くさいので)、そのまま公開します。なおこの期間シャグのパウチは開封していません。
Min: 71.62% Max: 74.58% Ave: 73.37%とありますので、極めて安定して均質な湿度を維持していたことがわかります。
もっと言うと、雨や台風の多い時期だったこともあるかもしれませんが、8/28のシャグ湿度が72%でしたので、夏の間シャグは十分に保湿されむしろ放置していても加湿は進んだことが分かります。
温度に関しては、序盤の4-6度の大きな変化(スパイク)はクーラーによるものです。9月下旬(特に9月20日以降)は愛知県の気温が徐々に下がっていきましたので、夏のシャグの温度は外気温とクーラーの影響を受けているとわかります。
<考察と結論>
夏期において、開封したシャグは、パウチがきちんと封をされている状態であればヒュミドールがなくても理想とされる湿度(70〜75%)を維持し、1ヶ月経ってもカビることなく美味しく吸えました(9月24日時点)
このことから、夏にパウチにヒュミドールを入れると過加湿となり、カビを生やす主要因となりそうです(過加湿にもっていくかどうかは好みの問題ですが)
また、夏期においては、シャグパウチ内の温度はクーラーおよび外気温の影響をかなり受けますが、これらは大きくは湿度に影響を与えないようです。
ということで、開封後も適切に封がなされているパウチにおいては、何でもかんでもとにかくヒュミドールや加湿をする必要性は感じられず、
・使うたびに少しずつ取り出す
・封は開け放しにしておかない(開けたら閉める)
という当たり前のことだけ守れば、少なくとも1ヶ月以上は美味しく楽しめると証明できたように思われます。
次は、シャグが乾燥傾向になる冬季に同じ実験をしてみようと思います。
夏期における、開封したシャグパウチの乾燥経過の記録でした。
記 2019/8/21
追記 2019/8/28
最終更新 2019/9/24