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<第六十七弾>
ALD AMAZE EWILDFIRE(クリックでALD AMAZE社に飛びます)
ALD AMAZE社をご存知でしょうか?
半年ほど前に、中華系サイトでALD AMAZE WOWのpre orderが始まるよみたいな情報をちらほらと見かけて、無骨なデザインだけど、割と安価なヴェポライザーが出るんですね。と思っていました。
日頃からヴェポライザーをチェックしてる人にとっては、たまに見かけるブランドですし、そうでない人にとっては全くお目にかかることのないブランドでしょう。
EWILDFIREはWOWよりも新しいラインナップ、最新の製品になりますので本家サイトにも記載がなく、通常の販売ルートでは購入ができません。
自分はALD AMAZE社と直接交渉し、30USD+Shipping 7USDで購入しました。(Alibaba経由です)
[結論先取り、このレビューに書かれていること]
・同じような価格帯、構造の機種と比べるとマウスピースに進歩が見られます
・コンダクションの標準的な喫味を出します
・販路がAlibabaに限られています
・総合的に、悪くはない、小さくまとまった良機という印象です
[外観]
一見、最近はやりのVapeのポッドシステムのように見えますね。WOWすっ飛ばしてEWILDFIREに手を出したのは、なんとなくこちらの方がデザインが好みだったからです。
自分はなんとなくこのデザインにオシャレさを感じました。AirVape XSなんかと比べるとスタイリッシュさに欠けますが、Nokivaよりも好みです。
(最近Nokivaとか使ってる人見なくなりましたね・・・)
アクセサリーから見ていきましょう。ブラシ、耳かき、説明書、MicroUSBケーブル、マウスピースのコネクタとフィルター、そして本体。以上。
なんとなくオシャレさを感じます。人によってはアダルトグッズのアレに似てるとかコレに似てるとかいう方がいるかもしれませんが。
操作系はシンプルで、電源ボタン+温度up/downボタンのみ。
背面、エアパスの穴が掘られているあたり、エアフローに対する気遣いを感じます。
側面にMicroUSB充電ポート
マウスピースです。
角度を変えて2枚、ブランドこそ違いますが、基本的にはNokivaの仕組みを踏襲しているように思えます。
ただし、ああいった古いヴェポライザーとの違いはチャンバーの熱が直接マウスピースに伝わらないよう、チャンバーから遠い部分に固定用のツメを配しているのが工夫といえます。
(これによりチャンバーの熱でマウスピースのパーツが融解・割れるのを防いでいます)
さて、最後にチャンバーですが
これは、セラミック・コンダクションですね、標準的です。
[性能]
・電源ボタン5クリックで起動、自動ヒートアップ
・起動時、電源ボタン5クリックでoff
・起動時、温度上下ボタンで温度up/down
・ヒートアップタイム 60F → 390F:30秒
・セッションタイム:5分
(メーカー公称値はセッションタイム4分なのですが、実測は5分です)
[喫味]
わずかにケミ臭、プラ臭がありますが、最高温度で2回加熱、チェシャグ緑を1回通気したところほぼ気にならなくなりました。
<チェシャグ 緑 390F>
コンダクションらしい喫味、と言えましょうか。ほどほどのメンソールのフレーバーに、チェシャグらしいわずかな甘みや旨みを感じます。喫味は3〜4分で減退していきます。
よくある安価帯のコンダクションヴェポライザーはメンソールのフレーバーはよく出るのですが、シャグの甘みとか旨みを引き出すまでに至らないものも多いので、そういう点ではある程度の満足感があります。
惜しむらくは若干短いピークタイムでしょうか。
<コルツ クリアメンソール 370F>
コルツクリアメンソールっていいシャグですよね。キレのある爽やかなメンソールフレーバーが広がります。390Fで何度か吸ってみたのですが、喫味の抜けが早いので若干温度を下げて吸っています。
メンソールのフレーバーにコルツシャグの甘みがよく引き出されて、豊かな喫味を楽しめます、ただし温度を下げても喫味は3〜4分で減弱します。
チェシャグ緑は旨味が優位で、コルツクリアメンソールは甘みが優位に引き出されてるような違いを感じます。
<チェシャグ 赤 390F>
これは、非常にオーソドックスなコンダクションの喫味です。NokivaとかHerbva Vivaとか、先日レビューしたPeakvape Matchとかのありがちな喫味です。安っぽい喫味ですが個人的に好きな喫味ですね、美味しい。
<コルツ グリーンティー 390F>
コルツ系は着香のフレーバーに、シャグの甘みが混じるのが良いですね。喫味のよくないヴェポライザーだとよく言われる「芳香剤のような」フレーバーになるのですが、EWILDFIREでは、そこまで複雑な喫味を引き出せるわけではないのですが、甘み、旨みをよく引き出します。
[メンテナンス、使い勝手]
一般的なコンダクションの清掃の仕方でよろしいかと思います。汚れが強ければイソプロピルアルコールを綿棒に浸して掃除をします。マウスピースも丸洗いができます。
[ここなら安いよ]
Alibabaで個人交渉をしたところ、本体30 USD+ Shipping 7 USDで配送してもらえました。現状、それ以外の購入方法はないかと思います。
[さいごに]
同じような価格帯のAiristechのNokivaやHerbva Vivaと比べると、特にマウスピースの構造などに進歩が見られます。これならばマウスピースの溶け、割れなどのリスクは最小限に抑えられるように思います。
だいたいトータルで5,000円ほどのヴェポライザーですが、強いアドバンテージのあるヴェポライザーというよりは、安価帯のヴェポライザーのデメリットを極限まで改善した機種に思えます。
ただ、作りの重厚さや喫味、バッテリー交換などを総合的に考えれば、同じ価格帯であればFlowermate SlickやBlack mamba、もう少しお金が出せるのであればXMAX Starryを勧めたくなってしまいます。強いメリットがある機種ではないので、良さを伝えにくい小さくまとまった機種という印象です。
デザイン、マウスピースの工夫、バッテリー容量、メンテナンス性などを考えれば総合的には無難な機種ではあるのですが・・・
記 2018/1/14