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ブログ立ち上げの当初より注意書きとして記してはいるのですが、
「喫味」についての評価は好みが大きく、自分が都度書いている喫味評価がそのままヴェポユーザーの方々に当てはまるとは考えておりません。
「へー、そんな感じ方をする人もいるのか」ぐらいに捉えていただくのが適当だと思うのですが、そんな中でも"シャグの適量"についてご相談いただいたり、
「うまおじは何でもかんでもややキツめに詰めればいいと書いている、あいつはバカ舌だ」というご意見を散見します。
バカ舌なのはその通りなのですが、レビューを書いてきて気づいたことやシャグの詰め方など、周知のことを書いてみるのも(駄文ながら)悪くはなかろうと思い記してみます。シャグの適量を考察したブログが今確認した所あまりないものですから。
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一般的なヴェポライザーはチャンバーにシャグを詰め、近傍にある通風孔を介して加熱したミストをマウスピースに届けます。
代表的なDavinci IQはチャンバーを指で塞ぐと9割がた吸えなくなりますし、PAX3はチャンバーを指で塞ぐとほぼ完全に密閉された状態になります。
つまり、チャンバーをシャグで詰めるほどドローは重くなり吸引に抵抗がでてきます。
紙巻のタバコではフィルターにある穴の数がそのまま「ミディアム」や「ライト」といった名称となっています。外気の取り込み量で紙巻タバコのニコチン摂取量がコントロールされているという考えでよろしいかと思います。
通風孔の調整能のないヴェポライザーでは(ですからC-Vapor3、Vivant Alternate、iFocus pithは除きます)、基本的にはシャグを詰める量でドローをコントロールし、喫味とニコチン吸入量を調整していくわけです。
→ シャグを詰める量が増えると
・ドローは重くなり、ニコチン吸入量は増え、キックと濃厚さが増す
・通風が悪くなり、フレーバーは落ち、湿気からニコ汁が増える
→ シャグを詰める量が減ると
・ドローは軽くなり、ニコチン吸入量は減り、キックと濃厚さが減弱する
・通風が改善し、シャグのフレーバーがよく出るようになり、幾分かニコ汁が軽減する
これに加え、シャグの質(グラインダーの細かさ、湿度)も影響します
加湿はフレーバーが増しニコ汁が増え、乾燥は辛味とキックが増しニコ汁が減ります
グラインダーは細かいほど通風を改善させフレーバーを改善させますが、乾燥傾向を引き起こし逆にフレーバーが落ちることになるかもしれません、加熱速度が改善しますのでキックと濃厚さが強くなると思いますがピークタイムの減少につながるかもしれません
以上をトータルで考えた時に、外国人がしばしば口に出す
「より細かいシャグを、ややキツめに」というのは、通風性が確保され、シャグの熱の通りを良くし、幾分重いドローでキックと濃厚さを強くして、さらにフレーバーも楽しみたいという贅沢かつ理にかなった手法に思えるわけです。
全てのシャグで「ややキツめに」が良いのかというと、(これも好みになりますが)シャグによる傾向があると思います。
例えばコルツライチやKir Royalでシャグの(タバコ葉としての)濃厚さやキックを求めている人は多くないでしょう。フルーツ着香のシャグでは、通風性を確保しつつやや調湿に気を配って、真綿を潰さないような感覚で詰める方が美味しく楽しめると思います。
反対に、チェ赤やチェ緑は、自分の場合はキックも濃厚さもメンソールも楽しみたいです。こういう場合は時間があるときはグラインダーをかけ、ややキツめにした方が濃厚さもキックも楽しめると思います。
パイプ葉は正直な所扱いに困りますが、フレーバーを楽しみたいときはグラインダーは粗めで、加湿をかけつつやんわりと詰めるのが良いでしょうし、濃厚さとキックを楽しみたいときは乾燥気味でしっかりグラインダーをかけ、少しキツめで詰めた方が美味い気がします。
以上、経験則と紙巻きたばこやパイプを吸っている人のアドバイスなども総合して書いておりますので、全てがヴェポライザーに当てはまるわけではないかもしれません。またとんでもない勘違いをしてる場合もあります。
ご質問や相談、間違いの指摘などありましたらお気軽にコメントいただければと思います。ヴェポライザーやシャグの種類に関してはしばしば議論になるのですが、シャグの管理やシャグの設定はどちらかというとお座なりにされる傾向がある気がしたので、記事にしてみました。
参考になれば幸いです。
記 2018/9/6