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Vapeによる健康被害まとめ/アメリカのVape規制を受けて

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Vapeは門外漢なので黙っていようと思いましたが、やはり衝撃的なニュースだったので記事化しようと思います。

9月12日早朝に衝撃的なニュースが飛び込んできました。

国内メディアによる報道ですが、トランプ大統領が電子タバコの香り付きや味付きをほぼ全て禁止する、という見出しです。
記事の内容を眺めてみると

> 電子タバコは若者の間に急速に浸透し、
> 使用との関連が疑われる死亡例が相次ぐなど社会問題化している(原文ママ)
> トランプ氏は「子供が被害を受けてはならない」と訴え、規制の必要性を強調した。

さらに掘り下げていきますと
電子タバコで5人死亡か(時事ドットコムニュース)
> 米疾病対策センター(CDC)は6日、電子たばこの使用との
> 関連性が疑われる深刻な肺疾患で同日までに
> 全米で5人の死亡が確認されたと発表した。
> 現時点では詳しい原因は特定できていないが、
> CDCは、調査中は電子たばこの使用を中止するよう呼び掛けている。
> CDCによると、肺疾患は電子たばこに含まれる化学物質との
> 関連性が疑われている。
> 多くの患者が電子たばこで大麻関連の成分を含んだ液体を使用していたという。

この記事だけを見ますと、「Vapeを吸うと、その中に含まれる化学物質によって肺疾患に陥り、死亡することがある。多くの患者は大麻成分を含む液体を使用していた」

と読み取れます。

さて、その実情はどのようなものでしょうか?
CNBCが詳細を伝えてくれています。

抜粋します。key pointsの部分は
・HHS(アメリカ合衆国保健福祉省)長官のAlex Azarさんが、「トランプ大統領は香り付き電子タバコを禁止する方針だ」と発言した。
その発言はこちら

・Vapeに関連する肺疾患が数百人に発生しており、少なくとも6人が死亡した。

とのこと、詳細見ます。

FDAの方針としては、30日以内に(つまり2019年10月11日までに)ミントやメンソールフレーバーを含む、全ての香り付き電子タバコを国内から除去する指針をまとめている。
今後リキッド(Vape関連)メーカーは、禁止されたフレーバーについて、書式に則りFDAから承認を受けた場合は再販売できる可能性がある。
JUULなどの電子タバコメーカーは、マンゴーやクリームフレーバーを販売して、それらが子供らに受け入れられ、子供たちを電子タバコに夢中にさせたことから批判が高まっている。FDAおよび連邦政府はこの事態を重く考えてきた。
このことから、連邦政府は市場から香り付きのVapeを一掃しようと考えている。
これまでVape自体は紙巻タバコやニコチン中毒の患者を作り出すゲートウェイの立ち位置として認識されているため、批判的なスタンスが高まりつつあった。
株式にも影響が出ている。JUUL株を保有しているAltriaは株価が1%下落した。
JUUL社自体は、FDAのこの決定に対して賛同するコメントを寄せており、FDAのポリシーを遵守すると表明している。
「なぜタバコ味のフレーバーは今回の禁止項目に入っていないのか?」という疑問に対しては、紙巻きタバコから離脱するための禁煙グッズとしての電子タバコは一定の評価を得ているからであり、電子タバコを一律規制するものではないとのこと。
ただし、フレーバーありの電子タバコが禁止された後、子供たちがタバコ味のフレーバーに一斉に流入した場合は、このタバコ味のフレーバーについても規制する可能性があると言及している。アメリカのその他の州においても、電子タバコを規制する風潮は高まっている。
アメリカの電子タバコのメーカーは、今後FDAの承認を受けた上で電子タバコの販売を行なっていく必要がある。
調査によると、アメリカの高校生の25%が過去30日以内に電子タバコを使用しており、フレーバーの圧倒的多数は「フルーツ」および「ミント・メンソール」だった。

当局は10代の若者の中で、特に流行著しいJUULを非難しており、JUULはポッド1つ吸いきるとタバコ1箱と同じぐらいのニコチンを吸入している計算になる。
香り付きの電子タバコについては、販売側に年齢制限をするよう求めてきたが、効果は乏しくもっと「決定的な」決断が必要であると考えられてきていた。

アメリカ疾病予防センター(CDC)は、Vape関連と考えられる450例以上の肺疾患について調査を継続中とのこと。

一部の人たちは、肺疾患の原因として、THCに関連するリキッドにビタミンEオイルが含まれていて、これが肺疾病の一因ではないかと考えている。

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CNBCの報道から読み取れるのはこれぐらいですね。

 

Vape関連死の6例のレポートを見ます。NEJMから。
アレルギー関連死ではなく、びまん性に病変が存在しているようです。
肺胞洗浄によるサンプリングではマクロファージに通常みられない脂肪滴が含まれており、THC関連リキッドに脂溶性ビタミンの一つであるトコフェロール(ビタミンE)をオイルに含有させ、それが肺に吸着、沈着して肺疾患を引き起こしたという予測は妥当に見えます。

 

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以上の報道および死亡例のレポートを眺める限り


 ・Vape関連死の患者の肺には脂肪滴の沈着が認められ、通常のVapeリキッドではないTHC関連リキッドが使用され、そこに含まれるビタミンEを濃厚吸引したことにより肺疾患が引き起こされた可能性がある(日本ではTHCリキッドの所持も使用も違法です)
 ・実際の患者の死亡例もさることながら、アメリカ当局は「若者が規制されることなくニコチン・THC関連リキッドを手軽に吸入できる」という現状を憂慮している
 ・このため、トランプ大統領は「タバコ味フレーバー以外の電子タバコ」を一括規制する方針を示した


 ・翻って日本の現状をみると、THCの単純所持・使用も違法、ニコチンリキッドの国内流通もしておらず、日本のVape事情はアメリカのものとは異なる
 ・しかし、日本においてはVapeの使用、リキッドの購入自体に規制も罰則もなく、購入しようと思えば中高生でもVapeの購入も使用も可能(販売店およびユーザーの努力によって中高生に蔓延しない努力がなされています)

 ・twitterなどでは未成年に対するVapeの使用も許容するという意見表明をするユーザーがごく一部みられ、法的根拠がないためこれらを規制することもできません(もちろんそのユーザーはめちゃくちゃ叩かれてましたが)

  → 未成年がAmazonでVapeのModとアトマイザー、リキッドを購入しようと思えば、翌日には届きます。憂慮すべき状況です。

 ・国内において、ニコチンリキッド自体の譲渡、販売は違法(薬機法違反)だが、個人輸入は自己責任で認められており、数クリックで購入できる

 ・未成年が個人輸入を行いニコチンリキッドを購入することも現状では可能です(代行業者の中には、親の許可があれば未成年でも購入可能と書かれているサイトがあります)

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アメリカだけの問題と考えられがちですが、日本のVape事情もかなりザルで、若者のニコチンゲートウェイとなりうる潜在的な要素をはらんでいます。

 

以上を踏まえると、アメリカの判断もやむなしと思えますし、日本においてもVapeを含めた電子タバコを早々に、少なくとも未成年には販売しないなどの法的な規制を整えるべきじゃないかなぁと個人的には考えます。

 

ということで、ちょっと衝撃的なニュースについての、各種報告から読み取れることと、私見を書いてみました。

 

記 2019/9/15