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調湿とヒュミドールと湿度計

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調湿とヒュミドールと湿度計

かねてより疑問に思うことがありました。

 1.調湿はどの程度行えばいいのか?

 2.専用の密閉ケースは必要なのか?

 3.市販の(わりと安めの)湿度計は正確なのか?

 4.どれぐらいの時間で調湿は完了するのか?

 5.調湿ができた!の判断はどうすればいいのか?

 6.ヒュミドールはどれぐらい使えばいいのか?

 7.調湿されたシャグは喫味が違うのか?

 

これらについてデータをもとにお示しする準備ができたように思うので、記していこうと思います。

 

--- 1.調湿はどの程度行えばいいのか? ---

今回活躍してくれたのがHilaxさんが販売しているこのヒュミドール ケース(アフィ注)になります。
その販売サイトに記載されている文言を抜粋しますと

シャグに最適の環境は温度18~20度、 湿度70~72%と言われています。

とありますので、湿度ターゲットはひとまず70%に設定いたします。

 

--- 2.専用の密閉ケースは必要なのか? ---

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ここにカッサカサのPina Coladaがあります。管理法は、定期的(週1〜月1)でパウチの中にヒュミドール(アフィ注)を放り込んでおいた。という方法です。
実験にはこのPina Coladaを使用しましたが、密閉ケースを使用する前の適当に管理されたPina Coladaの湿度は40%でした(後述)。
パウチにヒュミドールを放り込むだけではまともに調湿できない、というのが答えでよろしいかと思います
(当然、ヒュミドール入れる間隔が開きすぎという意見もあると思いますが、例えば数日に1回のヒュミドール管理とか、だるすぎてやってられません)

自分はすべてのシャグを密閉ケースで管理しようとは思いません(というか一つもしません)。それができるほど金も置き場もありません。

 

--- 3.市販の(わりと安めの)湿度計は正確なのか? ---

さて、ここからが本題です。

実験に用いたのは前述のHilaxさんより販売されているヒュミドールケース湿度ロガー(湿度の継時的な変化を追える装置、アフィ注)です。

どちらがどう正確というより、二重にデータ取りをすることによる担保的なものだとご理解ください。

カサカサのPina Coladaを湿度ロガーと共にヒュミドールケースに入れました。

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密閉ケースに入れて加湿を行わず、湿度がStableな状態になるまで待ちました。ほぼ40%を示していると思います(つまり、カサカサのPina Coladaは湿度40%でした)

グラフ最後の立ち上がりは自分が操作を加えた時間に室内の湿気を吸ったためです、無視してください。

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データロガーでStableな状態になったと判断した時の湿度計は40%(正確には39.5%)を示していました。
市販されている簡易的な湿度計は、タイムラグこそあるものの極めて正確と言っていいと思います。

--- 4.どれぐらいの時間で調湿は完了するのか? ---

ヒュミドールを入れて通常**時間で調湿は完了する、と正確に答えられる人は少ない(いない?)と思います。

実際にデータを取ってみました。

加湿前に湿度がStableになった状態から、Hilaxさんのヒュミドールケースに付属していたヒュミドールを入れます(コレと同じもの、色違いです)

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精製水とか細かいことは考えずに水道水ジャバーで浸しています。で、ちょっと悪い癖なのですが40%のカサカサのシャグがヒュミドール一つで加湿完了するんかい?という疑問があったので、追加で小さいヒュミドールを1つ入れています。

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ヒュミドール2つ(金と黒)、とデータロガー。

さて、湿度変化を追いかけていきましょう。

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夜の10時ごろに加湿をスタートして、朝の7時まで観察したデータです。
ヒュミドールをいれた直後から急激な立ち上がりの後、緩やかにシャグが加湿されているのが分かります。朝7時〜8時はほぼ70%で安定な状態になりました。

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朝8時時点の湿度計は71%を指していますので、加湿後も湿度計は正確だと言っていいと思います。

このままだと過加湿が続くことが予測されたので、金色のヒュミドールを抜いて黒1つにしたところ

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湿度が低下して65%を下回りました。冬はヒュミドールはある程度の大きさ(あるいは数)が必要みたいですね。

データから推測しますと、冬にカサカサのシャグを加湿しようとするなら、大きめのヒュミドールを密閉ケースに入れて、少なくとも半日は寝かしておいたほうがいいというのが答えのようです。

--- 5.調湿ができた!の判断はどうすればいいのか? ---

これ重要なことだと思うのですが、ヒュミドールを入れて加湿された、湿度計の記録(およびデータロガーの記録)というのは、あくまでヒュミドールケース内の湿度を測定しているので、イコール、シャグの湿度が70%というわけではないでしょう。

70%程度の湿度を維持したまま、もう1〜2日置いて真にシャグが加湿できたと判断すべきだと思います。(直後に吸っても別にいいと思いますし、喫味にそんなに影響はないと考えますけれども)

--- 6.ヒュミドールはどれぐらい使えばいいのか? ---

Pina Coladaは7割ぐらい吸い終わっていて、残り3割ほどを加湿に使っています。
その条件下でも冬場は、黒い小さいヒュミドール1つでは湿度70%が維持できていないので、少なくとも大き目のヒュミドールを1つ以上は使うべきということでしょう。

--- 7.調湿されたシャグは喫味が違うのか? ---

散々データで話をしてきたのに、最後は主観満載の評価をしたいと思います。

実は調湿前のPina Coladaを、パウチの中に2喫分ぐらい取り置きしていたので、湿度40% vs 湿度70%のPina Coladaの吸い比べをしてみます。

使用するヴェポライザーは着香でフレーバーが出やすいと思っているZeus Arc GT
温度はフレーバーを感じやすくするためにLow Tempで試します。

 

<Pina Colada 湿度 40% Low Temp>

普通に美味いですけどね〜。まず甘み、酸味がよく引き出され、どちらかと言えば酸味主体のフレーバーです。ただキックは弱く、なんとなくパイナップルの香りが漂う程度の感じです。

Pina ColadaのZeusでの評価は自分の中ではあまり高くないので、こんなもんかなぁという感じ。これ吸うなら方向性違いますけどコルツグリーンティー吸うかなぁ。

 

<Pina Colada 湿度 70% Low Temp>

シャグ触ったしっとり感に明らかに違いありますね。これで喫味が劇的に変わるのであれば本気で調湿についてちゃんと考えたほうがいいということになります。
さて、結果は?

酸味と甘みでいうと、甘みの方が優位に出てきます。カサカサに比べてほんのわずかにキックが強くなっているのと、ミスト量が増えています。酸味がかなり抑え気味です。
Zeusでびっくりするぐらい喫味が改善したかというと、あまりそのようには感じません。

 

喫味に影響を与えるのは

 ・シャグの種類 = ヴェポライザーの種類 >> 適切な調湿

という印象です。
ただし、調湿により喫味がまろやかになりそのくせキックがわずかに強くなって、ミストが増え甘みが増したというのも大事な結果です。

 

さいごに

さて、色々と終えてみての感想ですが、
調湿にこだわって密閉ケースとヒュミドールに数千円かけるのであれば、好みのシャグが決まっているのであればターンオーバー早くして新品のパウチを購入した方がコスト的にも喫味的にも新鮮さが保てて良いと思います。

ただ、バリシャグ赤40gばかり吸っていてなかなか消費しきらない、シャグの終盤はどうしても辛味が強くなって苦手、という場合には
ヒュミドールと湿度計付のケース2000円程度の投資は悪くないように思います。自分は簡易的な加湿計の精度に疑問を持っていたのですが、非常に正確に湿度を反映していることが分かりましたし、このケースは良いものだと思いました。
常に一定のシャグばかり吸っているという人にはシャグの調湿は安定した喫味を楽しむための大切なファクターだと思います。

データを示して検証してみましたが、結局のところは安めのタッパー買ってヒュミドールぶっこんでいるヴェポライザーユーザーの皆様のいう通りだった(そしてそれが一番コスパが優れている)。という結果になりました。

 

おわり。

 

記 2019/1/30