うむ美味いおじさん ヴェポライザー レビュー

うまおじ ヴェポライザーに慣れていない人たちのためのブログ

Pulsar Flow(jomoさん寄稿)

鋭い洞察力、辛辣な評価、読み手を納得させる細やかさから皆さんをうならせる、jomoさんからPulsar Flowのレビューをお寄せいただきました。
すでにPulsar APX V2あたりで一定の評価を博しているPulsarではありますが、Firefly2に近い機構を備えたFlowがどのような喫味を出すのか興味のある方は多いかと思います。
jomoさんにお寄せいただいたレビューが皆さんの参考になれば幸いに思います。

 

Pulsar Flow

■見た目

奥BlackMamba、手前PulserFlow 平面ではBlackMambaの方が一回り大きいですが、PulsarFlowの方がかなり分厚いです

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■基本スペック

・ハイブリッド(構造はかなりフルコンベクション寄り)

・重量191g

・摂氏:180℃、190℃、200℃、210℃、220℃

 (華氏:356°F、374°F、392°F、410°F、428°F)

・3.7V 1600mah(Fenix Miniと同じっぽい?)

・1セッション 4分からヒートアップを差し引いた時間

・ヒートアップ190℃ 40秒 ・満充電で190℃ 7~8セッション?

・パススルー不可

 

■その他特徴

・後述するがSeshgear Vegaと(恐らくFenix2.0とも)同じ2重構造のチャンバーチャンバーが積まれている

・内側のチャンバーにはガラスチャンバーが使われている

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(いきなり分解画像出てくるのがjomoさんの凄みを感じます・・)

・外側のチャンバーのすぐ下にコイルがヒートアップ最中は赤熱した状態を確認できる
 設定温度を大幅に上回る熱源がチャンバー底部にいることになるので
 目標よりやや低めを意識して運用するのが良いかもしれない。 

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・上蓋は着脱容易なマグネット式で、チャンバーの蓋と煙道の天井を兼ねる構造
 メッシュスクリーン不要で消耗品の少ない構造、上蓋の黒い部分はゴムパーツになっており金属板に付いた小さなピンで固定されており着脱可能 

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・見た目通り、吸う度に本体天板の蓋底面の模様の付いた箇所と黒いゴム部分が汚れるので清掃がやや面倒
 その代わり清掃は比較的簡単で、ミストは良く冷えた状態になる。 

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・外装は天板表面の装飾とマウスピースを除き金属パーツ
 また各金属パーツは結構厚めなので見た目以上にずっしりくる 

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・ヒートアップ完了およびセッション終了時はバイブで通知してくれる

■デメリットと思われる項目

・どうやらWeeckeが関わってそうな感じの製品である模様、購入する場合はケミ臭を覚悟することを推奨
・マウスピース内部は気密用にシリコンパーツがぎっしり詰まっており、この部分の甘いケミ臭が結構気になった 

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・外装と蓋は概ね金属製でこれだけで131g、中身と合わせて191gとこのグレードでは重めというか重すぎ

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・運用開始時点で、チャンバーから若干焦げ臭い機械油のような匂いと煙を感じた、  気になる場合は入念な空炊きを行った方が良いかも
・バッテリーは1600mahで弱めで充電時間は1時間半程度でパススルーも出来ない
 初ヴェポとか買い替えだと吸いたいとき吸えなくてキツイかも
・上蓋底面と本体天板は煙道兼ヒートシンクになっており、吸う度にミストに晒されドリップが付く
 体感的にはSeshgear Vegaよりマシだが、それでも都度清掃したくなるので面倒かもしれない
・吸気フローは分離されておらず、吹き戻すとミストが基盤部分を通りライトの穴からも出る、あまり拭き戻ししないように気を付けたい
・チャンバーの穴が大きいため粉上のシャグがチャンバー底面にちょくちょく入りこむ
 これに加えてコイルがチャンバーからかなり近い位置にあるせいか、瞬間的にシャグが燃えた味を感じることがあった

■操作

・電源ONには電源ボタン5押し、電源ONと同時にヒートアップ開始
・電源OFFには電源ボタン5押し ・セッション終了後は電源OFF
・温度調整は3秒以上長押し、押っぱで連続で切り替えてくれる

■分解してみたらWeecke製っぽかった

内部を見るだけならチャンバー上と、マウスピース取り付け部のネジを1.5mmの六角レンチで外すだけで簡単に見れる

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チャンバーを抑えてるプラパーツとガラスチャンバーを外した状態、回りのシリコンは接着されており外すには引き剥がす必要有り

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ガラスチャンバーの底のOリングで底上げされている上に、外側のチャンバーの内径よりガラスチャンバーの外形の方が僅かに小さかったりもするので結構断熱されている 

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基盤および電池、Fenix Miniと似た青い基盤にFenix Miniと同じEVE18500CX 1600mAh Li-Poバッテリー 

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左:Pulsar Flowの外側チャンバー、
右:Seshgear Vegaの外側チャンバー、見た目同じ
昔発売された機種と次期主力?商品に同じものが載ってるあたりWeecke製っぽそうな感じ 

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左:Pulsar Flowにチタンチャンバー、右:Seshgear Vegaにガラスチャンバー
(補足:つまりPulsar Flow付属のチャンバーとSeshGear Vega付属のチャンバーを交換して吸ってみた、ということです:チタンとガラスの比較)
喫味の差は正直良くわからない… ガラスチャンバーの方がマシな気がするけど何も変わってない気もする、チャンバーよりOリング有無による密着具合の差?

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 ■シャグポン

私の個体ではチャンバーを固定する土台の位置がずれてるようでシャグポン不可
ただし、他メーカーに良くある気密用のシリコンパーツが、Pulsar Flowでは露出しないようにできているため プラリング部分を削ればFenix並かそれ以上にシャグポン出来そう

■喫味

私が季節の変化に対応できておらず何時にも増してまともな喫味評価ができません 恐らく春~夏にかけて吸うとまったく別の印象になるかと思います

・バリシャグ赤 180℃

※バリシャグ赤+コンベクションが冬にあまり合ってない気がするので注意
 序盤は冷えすぎなのか香りと味が抑えられキックだけ強めに出てくるちょっと微妙
 1分程度吸ってるとチャンバーと上蓋が近いせいか、本体が温かくなってきてシャグの香りや甘味がのってくるため悪くないが
 所謂焼き芋臭が苦手で無ければ、チャンバー直上にマウスピースが付いているタイプの方が香り、甘味がのって美味しい印象

同じような喫味のSeshgear Vegaと比べるとこちらの方がミスト温度が高いのか香りと味が良く出る印象で好きだが、どっちにしろあまり向いてないように感じられた

 

・コルツグリーンティー 180℃

他機種で吸うとかなり強烈な匂いがする事が多い印象ですが、Pulser Flowで吸うと香りと酸味を程よく抑えつつ キックを伴うマイルド(クリア?)なミスト良く出てとても美味しい
喫味の持ちは2分程度で人によってはちょっと物足りないかもしれない
同じような喫味のSeshgear Vegaと比べるとこちらの方がミスト温度が高いのか香りと味が良く出る印象で好き

 

・バイオリン青 190℃

(僅かな燻臭(工業ゴムっぽ感じの匂い)とグリセリンぽさが苦手で寝かしてたもの)

チャンバー直上にマウスピースがあるタイプの機種で感じていた生臭い感じがかなり抑えられて、控えめな香りと甘味とキックだけ残す感じでとても吸い易く美味しい

またミストの量が凄くセッションが終わるまで美味しく吸える

同じような喫味のSeshgear Vegaと比べると香りがより抑えられるVegaの方が美味しく感じる印象

 

■総評

香りと味が強い着香シャグが好きな方には、強すぎる香りを抑えてマイルドな喫味を味わえる良い機種だと思います

運用面では本体天板と蓋の清掃が結構面倒なのと、バッテリー容量が少な目でパススルー非対応で吸いたいときに吸えない点が、人や状況によってかなりキツイため、1台目や今ある機種の更新目的での購入はあまりお勧めできませんが、
今ある機種を使いつつ新たにマイルドな喫味を体験したい方には悪くない機種だと思います

その反面、非着香シャグで甘く香ばしい香りを楽しみたい方が選択肢に入れるには結構キツイので 迷っている方は強めの着香シャグを常喫するか、それの香りと味を抑えたものが吸いたいか考えると良いかもしれません

最後に同一チャンバーを使ってるSeshgear Vegaと比べてですが、本体性能は圧倒的にVegaの方が高く運用もしやすいのですが、私が所有するVegaはケミ臭がかなり酷かったのと、あまりにも香りや味を抑えすぎてしまいシャグの選択肢が狭いため、 喫味の汎用性的にPulser Flowの方がお勧めできるかなと思います

 

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ふぅうううううう。
見てください、この質と量と精度。海外のトップレビュアーですらファーストインプレッションに分解画像載せて、喫味の差と他機種との比較までは絶対に及ばないと思うのに、
分解して構造比較して喫味の由来と構造との関係の考察して・・・

持ち上げすぎ(自分はjomoさん信者です)なのかもしれませんが、国内でこのクオリティのレビューって他に見たことないと思うんです。自分のあらゆるレビューってこの質に達していないと思うんです。
(むしろ自分はjomoさんから示唆いただいて機種見返して、記事の考察を加えてるような状態ですから)

 

jomoさん、貴重なレビュー記事をお寄せくださり、誠にありがとうございました。

 

レビュー寄稿:2018/11/29

レビュー公開:2018/11/30